年齢をかさねると、どんどん痩せにくくなっていく。
それどころか、何もしていないのにどんどん太っていく。
皮下脂肪も気になるけど、病気の危険性が高いのは「内臓脂肪」です。
見た目ではあまりわからないし、じつは落としにくいとも言われているのが内臓脂肪です。
付きやすく落としやすいとも言われていますが、それは短期間でついたり減らしたりできるということ。
ただし、本当に落とすには習慣が非常に大切なんです。
では皮下脂肪と内臓脂肪のちがいと、それぞれの脂肪を減らす方法をご紹介します。
目次
内臓脂肪と皮下脂肪のちがいって?
内臓脂肪と皮下脂肪を総称して「体脂肪」と呼ばれています。でもこの2つの脂肪は、つく場所も落とし方も微妙にちがうんです。
どのようにちがうのでしょうか。
皮下脂肪とは?
皮下脂肪とは、皮膚のすぐ下につく脂肪のことです。ポッコリとお腹が出ている人は、指でつかめるはずです。それが皮下脂肪ですね。
皮下脂肪は女性のほうが付きやすいと言われていて、とくにお腹まわりにつきやすいのが特徴なんです。
その理由は、お腹には大切な内臓がたくさんあるので、それらの内臓を守るために皮下脂肪がつきやすいと考えられています。
人間の体ってかしこいですよね。でも皮下脂肪がつくのは、あまり嬉しくありません。
皮下脂肪は見た目でも「脂肪がついている」と一目瞭然です。そのため、太っているというのが明らかにわかります。
スタイル維持のためにも、健康管理のためにも、できるだけ皮下脂肪を落とす努力をしたほうが良いですね。
内臓脂肪とは?
内臓脂肪とは、内臓についている脂肪のことです。外からでは見えないし、つかむこともできません。内臓脂肪は女性よりも、男性のほうがつきやすいと言われています。
また見た目的には太っているように見えない人でも、じつは内臓脂肪がたっぷりついているという人もいます。
内臓脂肪は落としにくいと言われていて、しかも病気の原因にもなりやすいと考えられているんです。
とくに動脈硬化や脳梗塞など、命にかかわる危険な病気の原因になることが多いんですね。そのため注意が必要な脂肪なんです。
皮下脂肪の落とし方
皮下脂肪の落とし方は、脂肪を筋肉に変えていくことが大前提ですね。皮下脂肪がある部分には筋肉がほとんどありません。
そのため血行も悪く、代謝が低下している状態です。
この皮下脂肪を落とすには、まず血行を促進して代謝をアップし、脂肪を燃焼させながら筋肉量を増やすしかありません。
つまり運動をするしか皮下脂肪を落とす方法はないと言えるでしょう。逆に考えると、運動をすれば落ちるのでカンタンです。時間はかかりますけどね。
無酸素運動である筋トレも、筋肉量を増やすので有効です。有酸素運動とセットにすると、より効果があります。
では内臓脂肪を減らすには、どうすれば良いのでしょうか。その前に、内臓脂肪が増える原因もご紹介しますね。
内臓脂肪が増える原因って何?
内臓脂肪が増える原因は、ほぼ限られています。それは「高カロリーの食事」と「運動不足」です。
脂質や糖質の多い高カロリーな食事を摂っている人で、しかも量が多いとカロリー過多になってしまいますよね。
摂取カロリーが消費カロリーを上回っているということ。つまり余ったカロリーは、脂肪になるということですね。
また運動不足も内臓脂肪が増える原因になります。内臓脂肪が増えると生活習慣病になる危険性が高くなります。
どんな病気の危険性があるかというと、「糖尿病」「動脈硬化」「高血圧」「心筋梗塞」などです。
どれもすぐ死に至る病気ではありませんが、確実に命の危険がある病気であると考えられます。
年齢とともに内臓脂肪もたまりやすくなりますので、なるべく早めに改善しておくことが大切です。
では、どのような方法で内臓脂肪を減らせば良いのでしょうか。
内臓脂肪を減らす方法とは?
内臓脂肪が増える原因を見ればわかるように、内臓脂肪を減らす方法も同じなんです。つまり「食事」と「運動」です。
では、具体的にどのようにすれば良いのかご紹介します。
有酸素運動をじっくり30分以上する
内臓脂肪を減らす方法は、有酸素運動が効果的です。筋トレをすると皮下脂肪には効果があるのですが、筋肉量を増やしても内臓脂肪は減らすことができないんです。
そのためじっくりと時間をかけて有酸素運動をすることが大切です。
激しい運動ではないので、むしろ楽にできるかもしれませんね。スロージョギングやウォーキングなどがおすすめです。
じんわりと汗をかくくらいの強度で、時間をかけて行いましょう。
糖質や脂質の食事をひかえる
内臓脂肪を減らす方法は、糖質や脂質の食事をひかえることです。糖質といえば「白米」や「パン」などですね。
脂質といえば「揚げ物」や「脂っこい肉」などです。これらをひかえることが、内臓脂肪を減らすことに直結します。
でも、糖質と脂質をまったく摂らないのはダメですよ。「タンパク質」「脂質」「炭水化物」は三大栄養素ですから、ぜったいに必要なんです。
だから、なるべく血糖値を上げずに、脂肪になりにくい「低GI食品」を選ぶと良いでしょう。
糖質なら「蕎麦」や「玄米」など。脂質なら「赤身肉」や「オリーブオイル」などが良いでしょう。和食中心にすることがおすすめです。
食べる物をえらぶことが、内臓脂肪を減らすことにつながります。
食べる順番を変えることで内臓脂肪が減る
内臓脂肪を減らす方法は、食べる順番を考えることです。それは、懐石料理を食べるときの順番です。いわゆる「懐石食べダイエット」なんていう方法もあるみたいですね。
懐石食べをすると、血糖値が上昇しにくく、脂肪がつきにくいと言われています。その順番とはコチラ。
①スープなどの汁もの
②サラダなどの野菜類
③肉や魚などのタンパク質(メイン料理)
④ご飯などの炭水化物
この順番で食べれば、それほど太らないと言われています。またこの順番で食べると、満腹感を感じやすいとも言われているんですよ。
すなわち、食べすぎを防げるということなんです。腹八分目にすれば、内臓脂肪もたまりにくくなります。
内臓脂肪を落とす方法は過酷な食事制限は必要なし
内臓脂肪が増える原因と、内臓脂肪を減らす方法をご紹介しました。
脂肪を減らすというと、どうしても「食べなければいい」と考える人が多いと思います。
でもじつは、逆効果なんです。
食べないダイエットは、脂肪を増やすことにつながるため、絶対におすすめできません。
また運動は適度な運動でOKですから、気分転換のためにもぜひ習慣にしてみてくださいね。
ストレスも脂肪が増える原因になりますから、なるべくリラックスする時間をつくることと、運動を日課にすることを心がけましょうね。