カレーダイエットの効果はスパイスが決め手!痩せるやり方とは?
子どもから大人まで、みんな大好きなカレーライス。
健康には良さそうだけど、カロリーが高そうなカレーライスで、本当にダイエットができるのでしょうか?
まさに国民食とも言えるカレーライスには、意外にもダイエット効果があったのです。そのカギを握るのは、他でもない「スパイスの効果」です。
そこで今回は、カレーダイエットの効果とやり方をご紹介します。
やり方を間違えると、逆に太ってしまう恐れがあるので、効果的なやり方でカレーダイエットを成功させましょう。
目次
カレーダイエットは本当に太らないの?
カレーダイエットとは、その名の通り「カレーライスを食べて痩せるダイエット方法」です。とは言っても、やっぱりカロリーが気になりますよね。
一般的な量のカレーライス1人前で、約860キロカロリーあります。決して低カロリー食ではありません。
カツカレーにいたっては、約1100キロカロリーもあります。体重などによって個人差はありますが、成人女性の1日あたりの摂取カロリー目安が2000キロカロリーですから、一食で1日分の半分以上のカロリーを摂取することになります。
このように、カレーライスの具材やトッピングによって、カロリーに差があるのは言うまでもありません。
そのためカレーダイエットでは、高カロリーな肉をあまり使わず、野菜中心にするのが1つのルールです。そして量も、一般的な1人前よりは少なめにすることが条件になります。
そこまでして、なぜカレーライスを食べるのか?
それは、カレーに含まれる「スパイス」のダイエット効果が高いからです。
カレーダイエットの効果とは?
では、カレーダイエットの効果について見ていきましょう。一体どんなダイエット効果が期待できるのでしょうか?
脳のはたらきが良くなり集中力アップ
カレーダイエットの効果は、脳のはたらきが良くなることです。いきなりダイエットとは関係のない効果ですが、まったく関係ないわけではありません。
脳のはたらきが良くなるということは、集中力がアップして、やる気が出るということです。もし朝食でカレーライスを食べたら、仕事中の集中力がアップし、意欲的に活動することができます。
消費カロリーは、体を動かすことだけではなく、頭を使うことでもカロリーが消費されます。
脳のはたらきには、おもに「糖分」が必要になり、これは運動をしたときと同じ状態になると考えられるのです。そのため、カレーライスにはダイエット効果があると言えます。
代謝が良くなりダイエット効果アップ
カレーダイエットの効果は、カレーに含まれるスパイスによって、新陳代謝が良くなることです。カレーを食べると汗をかいたり、カラダが暑くなったりすることが多いと思います。
これは代謝が良くなっている証拠で、脂肪を燃焼する効果があると考えられます。また、体が温まるということは冷えを解消し、代謝が高まっているということです。
そのため、運動しなくても消費カロリーを増やすことができ、痩せる効果が期待できるのです。とはいえ、やはり運動とセットでおこなうほうが、ダイエット効果がアップします。
カラダが温まり、血行促進&免疫力アップ
カレーダイエットの効果は、カラダが温まることで血行を促進し、免疫力がアップすることです。
カレーに使われるスパイスの中には、漢方薬に使われているものもあります。漢方薬が健康に良いのは言うまでもありませんが、冷えや血流を改善し、免疫力を高め、病気予防の効果が期待できます。
ダイエットは、減量すれば良いわけではなく、健康的に痩せなければ意味がありません。そのため、免疫力がアップしてくれるのは、うれしい効果ですね。
内臓のはたらきが活発になり美肌効果
カレーダイエットの効果は、スパイスの効能によって、内臓のはたらきが活発になることです。胃腸の調子が良くなれば、便秘を解消したり、消化機能が高まったりして、ダイエット効果がアップします。
また、腸内環境が良くなることで、美肌効果も期待できます。さらに、カレーの主成分であるターメリックは「ウコン」のことなので、肝機能を高め、免疫力を高めてくれるのです。
カレーダイエットはスパイスパワーで痩せる!
カレーダイエットの効果は、スパイスのパワーがすべてと言っても良いでしょう。スパイスを摂ることで、ダイエットや健康に効果があると言うことです。
でも、カレーダイエットに興味があるものの、「辛い物が苦手」という人もいるかもしれません。でも、ご安心ください。
カレーダイエットでは、辛さは関係ないと言われています。むしろ、辛口カレーは唐辛子の量が多いだけで、スパイスの量が少ない場合があるんだとか。
それなら辛い物が苦手でも、安心してカレーダイエットができますね。
では、カレーダイエットの効果のカギを握る「スパイスの効果」はどれくらいあるのでしょうか? カレーにはどんなスパイスが使われているのかわかれば、手作りすることもできますよ。
代謝アップ効果は「ターメリック(ウコン)」
カレーは黄色い色が特徴ですが、この原料となるのが「ターメリック」です。日本では「ウコン」と呼ばれています。
お酒を飲む前に、ウコンドリンクを飲む人もいるのではないでしょうか? その理由は、ウコンには肝機能を高める効果があるからです。肝機能が良くなると、代謝アップや免疫力のアップが期待できます。
ターメリックには、ポリフェノールの一種である「クルクミン」が含まれています。ポリフェノールといえば、抗酸化作用が高く、アンチエイジング効果があることで有名です。そのため美容効果もあるのです。
また、消化機能を活発にする効果があるので、胃腸の調子を良くする効果もあります。
便秘解消の効果は「クミン」
カレーに含まれるスパイス「クミン」には、消化を良くしたり、代謝をアップさせる効果があります。カレー独特の食欲をそそられる風味を出しているのは、おもにクミンによる香りです。
クミンには、リラックス効果や便秘解消の効果があり、ダイエットをサポートしてくれます。クミンシード(種)は、フェンネルと良く似ていますが、カレーに使う場合はクミンパウダーのほうが良いでしょう。
胃腸の調子を整える「カルダモン」
カレーには、「カルダモン」というスパイスが含まれています。高価なスパイスの1つで、「香りの王様」とか「スパイスの女王」などと呼ばれることもあります。
カルダモンの効果は、消化機能を改善し、胃腸の調子を整えたり、口臭予防などの効果が期待できます。
カレー以外にも、さまざまな料理やお菓子などに使われることもあり、北欧ではクリスマスに欠かせないスパイスの1つです。インド料理の「チャイ」というドリンクの風味を出しているのも「カルダモン」です。
脂肪を燃焼する効果は「カイエンペッパー・レッドペッパー(唐辛子)」
カレーダイエットの効果を左右するスパイスとして、唐辛子があります。カイエンペッパーやレッドペッパー、チリペッパーなど様々な呼び方がありますが、どれも唐辛子のことです。
でも、それぞれ微妙に異なるスパイスなので、簡単に説明しておきますね。
- チリペッパー……赤唐辛子を乾燥させたスパイス
- カイエンペッパー……チリペッパーのことをおもにカイエンペッパーと呼ぶ
- レッドペッパー……チリペッパーに焙煎した赤唐辛子ををミックスしたスパイス
カレーには、このいずれかの赤唐辛子が含まれているので、「カプサイシン」の効果で脂肪を燃焼する効果が期待できます。
カレーは辛いほど痩せるというイメージがありますが、辛いカレーは唐辛子の量が多いだけで、他のスパイスの量は少ない可能性があります。そのため、必ずしも辛いカレーでなくてもOKです。
カレーに含まれているほとんどのスパイスには、代謝アップの効果が期待できます。
美容・健康・ダイエット効果の三拍子「シナモン」
お菓子や飲み物に入れるイメージが強い「シナモン」も、カレーに含まれているスパイスの1つです。ココアや紅茶などに入れて利用する人が多いのではないでしょうか?
シナモンは、もともと漢方の一種で「桂皮(ケイヒ)」と呼ばれる植物です。そのことからもわかるように、カラダに良い効果があるのは想像がつくのではないでしょうか?
シナモンには血行を促進する効果があり、高血圧や糖尿病の改善や、風邪予防などの健康効果があります。
またシナモンの血行促進効果によって、美肌やアンチエイジングなどの美容効果が高いことも特徴です。
そして、シナモンは代謝をアップしたり、便秘を解消する効果があるので、高いダイエット効果が期待できます。
体内をキレイにするデトックス効果は「コリアンダー」
カレーには「コリアンダー」というスパイスも含まれています。コリアンダーはアジア料理には欠かせないスパイスの1つで、日本でも人気が高いスパイスです。
「パクチー」といったほうが、知っている人が多いのではないでしょうか? 中国料理では「シャンツァイ」と呼ばれています。
コリアンダーには、体内をキレイにするデトックス効果があり、老廃物やガスを排出し、さらに重金属の排出をする効果も期待できます。
カラダの中がキレイになれば、血行が促進され、代謝がアップし、ダイエット効果が高まるという好循環ができ上がります。
ミックススパイス「ガラムマサラ」を使えば簡単
カレーに含まれているスパイスの効果についてご紹介しましたが、1つずつ買いそろえるのは大変ですよね。そこで便利なのが「ガラムマサラ」です。
ガラムマサラとは、スパイスの名前ではなく、複数のスパイスをミックスしたものです。
ガラムマサラは調合する人によって、どのスパイスが含まれているのか変わりますが、基本の3種類のスパイスがあります。それは「シナモン」「クローブ」「ナツメグ」です。
手作りカレーを手軽に作るには、ターメリック・クミン・ガラムマサラの3つあれば、最低限の材料がそろいます。市販のカレー粉にガラムマサラを加えても良いですし、レトルトカレーにガラムマサラを混ぜるのもオススメです。
カレーダイエットのやり方
カレーダイエットは、正しいやり方をすれば、痩せることができる効果的なダイエットです。失敗しないためにも、痩せるやり方を見ていきましょう。
カレー200g・ご飯200gを守る
基本のカレーダイエットのやり方は、カレーとご飯を200gずつにすることです。このルールを守らなければ、カレーの食べ過ぎで逆に太ってしまう恐れもあります。
一般的な一人前のカレーライスは、およそ500gなので、ちょっと少なめですね。それでも様々なスパイスの味が楽しめるので、ダイエット中の食事にしては満足できるはずですよ。
白米をひと工夫して低カロリーにする
カレーダイエットのやり方では、やはり「ご飯」がネックになると考えられます。ご飯は糖質なので、太りやすい食べ物として認定されています。
そこで、白米をアレンジしたり、他のものにチェンジすることで痩せやすくなります。
- 白米を玄米や雑穀米にすると栄養価アップ
- 白米にこんにゃくやしらたきを混ぜて炊く
- 白米におからや豆腐を混ぜると満腹感アップ
白米をアレンジする以外にも、カレーを食べる前に「キャベツを食べる」という方法もあります。
キャベツには食物繊維が豊富に含まれていて、満腹感がアップするとともに、脂肪の吸収を抑える効果があります。また便秘解消の効果も期待できます。
つまり、先にキャベツを食べることで、太りにくくなるというわけです。
他にもいろいろと工夫をして、カレーとのコラボで痩せるダイエット方法を見つけてみてください。
具材は野菜とキノコを中心にする
カレーダイエットのやり方は、具材を野菜とキノコ中心にすることです。野菜やキノコには食物繊維が豊富に含まれているので、満腹感があるとともに、便秘を解消してくれます。
また、満腹感をアップさせたいなら、栄養満点の「納豆カレー」もオススメです。お肉を入れなくても、納豆でタンパク質を補給できますし、食物繊維も含まれています。
カレーダイエットと納豆のコラボは、なかなかオススメのやり方です。
毎日食べなくてOK!2~3日置きにカレーダイエット
カレーダイエットのやり方は、毎日食べなくてもOKです。毎日食べるとなると、それがプレッシャーになり、失敗してしまうこともあるかもしれません。
でもカレーダイエットは、2~3日置きにカレーを食べればOKなので、気楽で簡単に続けることができますね。
ダイエットは継続が大事なので、カレーのスパイスの効果を最大限に発揮させながら、美味しくダイエットを成功させましょう。
カレーダイエットの効果を高める方法
基本のカレーダイエットのやり方をご紹介しましたが、さらにカレーダイエットの効果を高める方法をご紹介します。
市販のカレールーよりカレー粉を使う
カレーダイエットの効果を高める方法は、市販のカレールーを使わずに、カレー粉(パウダー)を使うことです。カレールーには、「油」と「小麦粉」が大量に含まれているので、ダイエット効果が半減してしまいます。
ただし、作るのが面倒なときは、レトルトカレーでもOKだと言われています。また、カレーライスにしなくても、スープやおかずにカレー粉をプラスするだけでも効果があるとのことです。
色々なアレンジレシピを考えるのも楽しそうですね。お味噌汁にカレー粉を入れても、意外と美味しいですよ。
朝カレーにするとダイエット効果アップ
カレーダイエットの効果を高める方法は、夜ではなく、朝にカレーを食べることです。カレーライスを夕食で食べてしまうと、カロリーが高いので太りやすくなってしまいます。
でも朝食でカレーライスを食べれば、代謝がアップして痩せやすくなり、栄養補給もしっかりできます。
またカレーには、脳を活性化させる効果もあるので、朝から集中力がアップし、仕事の効率が高まることが期待できるでしょう。
スープカレーだと痩せやすい
カレーダイエットの効果を高める方法は、私たちに馴染みのあるドロっとしたカレーではなく、スープカレーにすることです。
「タイカレー」や北海道の名物である「スープカレー」をイメージしてみてください。ドロっとしていなくても美味しそうですね。
スープカレーの良いところは、スパイスがメインのカレーになることです。ドロっとしたカレーでは、小麦粉や油がメインになりますが、スープカレーなら胃がもたれることもなく、健康にもダイエットにも効果的です。
スパイスの量が少なくて、多少味が薄くても、美味しいカレーができる裏ワザがあります。それは「ニンニクや生姜」を入れること。ニンニクや生姜は味にパンチがあるので、少しでも入れると美味しくなります。
またニンニクや生姜は脂肪燃焼の効果があるため、ダイエットには最適な調味料なのです。といっても、じつはニンニクや生姜もスパイスの一種です。
カレーダイエットのデメリットや注意点
メリットの多いカレーダイエットですが、デメリットもゼロではありません。注意点と併せてご紹介していきます。
体臭がスパイス臭になる
カレーダイエットのデメリットは、カラダからスパイス臭がすることです。インド人の体臭は、まさにカレーのニオイがするのをご存知ですか?
カレーダイエットではカレーを頻繁に食べるので、体臭がカレーになる恐れがあります。もしくは、多めに使っているスパイスの体臭になる場合もあります。
スパイスから自分でカレーを作る場合、好きな味にアレンジすると、好みのスパイスを多めに入れることになります。すると、そのスパイスの体臭になっているかもしれません。
スパイス臭は、毛穴から出てくるので、デオドラント剤を使ったり、お風呂でしっかり汗を出してデトックスしておくと、ニオイを軽減することができるでしょう。
ご飯の量が多いと糖質の摂りすぎになる
カレーダイエットの注意点は、ご飯の量を多くしないように気をつけることです。糖質の量が多いと、脂肪をため込みやすくなり、結果的に太りやすくなります。
脂肪がつくのは脂質のせいだと思っている人も多いですが、じつは糖質のほうが脂肪をため込みやすいと言われているのです。
そのため、ご飯は少なめにしたり、血糖値の上昇がゆるやかになる「玄米」に変えるなど工夫をしましょう。
カレーの量が多いと脂質の摂りすぎになる
ご飯の量が少ないなら、カレーの量を多くしようと思う人もいるかもしれませんが、残念ながら、カレーが多くても太りやすくなります。
カレー粉から作ったカレーならOKですが、市販のカレールーやレトルトカレーの場合は、カレーの量が多いと脂質の摂りすぎになる恐れがあります。
市販のでき上がっているカレーには、油や小麦粉、砂糖などがたくさん使用されていることが多いので、いくらご飯の量を減らしてもダイエット効果がない場合があるのでご注意ください。
スパイスから作ったスープカレーなら、多少多めに食べても大丈夫でしょう。野菜を多めにして、栄養バランスも考えたカレーにしましょう。
具材を肉中心にしない
カレーダイエットの注意点は、いくらカレーに痩せる効果があると言っても、お肉たっぷりのカレーでは痩せません。
ダイエット中にタンパク質を補給することは大切ですが、お肉を入れることでカロリーがグンと高くなってしまいます。
カレーダイエットでタンパク質を摂るなら、豆カレーがオススメ。お肉を食べるなら、昼食で摂るのが良いでしょう。ただし、腹八分目を守るようにしてください。
カレーダイエットは、カレー以外の食事は自由ですが、つねに腹八分目を守ることがポイントになります。
スパイス効果のカレーダイエットで美味しく痩せよう!
カレーダイエットの効果とやり方をご紹介しました。効果的に痩せるには、やり方にポイントがありましたね。
スパイスの効果を最大限に活用して、美味しくダイエットを成功させましょう。
カレーダイエットの効果は、スパイスの効能で決まります!
美味しく効果的にダイエットを成功させるには、痩せるやり方のポイントを押さえましょう!
オススメなのは、スパイスからスープカレーを作ることです。