痩せるメカニズム

生理前のダイエットは無駄?痩せにくい期間でも効率的に痩せる方法

ダイエット中に生理に突入したら、何だか痩せにくいと感じたことはありませんか?
むしろ太ってしまった!という人もいるかもしれませんね。

生理前は太りやすいと言われていますが、「それでも何とかして痩せたい!」と思うのがダイエッターの悩みですよね。
そんな女性特有のサイクルがあっても、効率的に痩せる方法があったんです。

今回は、そんなすべての女性の悩みを解決していきます。

生理前はなぜ痩せないの?

生理前に痩せにくくなるのは、いったい体の中でどんなことが起きているのでしょうか?

生理前に分泌される女性ホルモンによる作用

生理の7日前くらいから、女性ホルモンである「プロゲステロン」の分泌が多くなります。この女性ホルモンのはたらきは、妊娠にそなえて体内に栄養をためこもうとします。そのため体重が減るどころか、むしろ増えることも多いんですね。

プロゲステロンが分泌されるのは、排卵期から生理前までで、食欲を旺盛にさせるはたらきもあります。そのため食べても食べても食欲が止まらず、物理的にも太ってしまうことが多いんです。

イライラしやすく精神不安定なためメンタル崩壊

生理前や生理中は、イライラすることが多いですよね。いつもなら我慢できることでもイライラして、精神的に不安定になることが多いです。
これも女性ホルモンのバランスが崩れるために出てくる症状の1つです。

そのため生理前にダイエットをしていると、空腹感を我慢できずにイライラすることも多くなるでしょう。
ダイエットにはメンタルも必要ですから、生理前のメンタル崩壊期のダイエットは、精神的にかなりの苦痛をともなうはずです。

水分もため込むので、むくみやすい

生理前は、生理中の出血にそなえて、体内に水分をためこもうとします。そのため水分や老廃物なども排出しにくくなり、体がむくんでしまうんです。
体がむくむと血行が悪くなり、代謝も低下しますので太りやすくなります。

また血行が悪くなると体が冷えやすくなり、脂肪が燃焼しにくい状態になります。そのため運動をしても、あまり効果があらわれないのです。
さらには便秘もしやすくなるため肌荒れやニキビができて、免疫力も低下して風邪をひきやすくなることも多いでしょう。ここまでくると、ダイエットには最悪の時期といえますね。

じゃぁ生理後は痩せやすいの?

では生理後なら痩せやすい状態ということなのでしょうか。結論から言うと、その通りです。生理が終わる頃から排卵期までの2週間くらいは、「エストロゲン」と呼ばれる女性ホルモンの分泌が活発になります。この女性ホルモンのはたらきは、食欲をおさえて、代謝がアップする効果があるんです。

この2週間にダイエットをすれば、効率的に痩せることができますね。でも、ここで2つの疑問が出てきます。

女性は人生の半分しかダイエットできないのか?
生理前に太った分をとり戻しただけではないのか?

この2つです。生理周期は人によってちがいますが、だいたい月に1回くらいのペースできますよね。このうちの2週間は痩せにくく、残りの2週間が痩せやすいのならば、人生の半分の期間はダイエットできないことになりますよね。

また生理前に水分をため込むことで、2キロくらいは体重が増加すると言われています。となると生理後にダイエットをしても、その増えた分の2キロを落としただけとなるのでは?と思ってしまいます。
つまり生理前と生理後の2キロの増減によって、永遠に同じ体重のまま痩せられないのでは?と思ってしまうでしょう。

そこで、生理前でも効果的にダイエットができる方法があるのか、見ていきましょう。

生理前でも効果的なダイエット方法とは?

では、そんな生理前でも効果的なダイエット方法はあるんでしょうか。このサイクルを上手に利用すれば、生理前から生理中もダイエットを続行することができます。

痩せやすくなる生理後をより痩せやすくする方法

生理前から生理中に痩せにくいのなら、生理後にガッツリ痩せられればダイエット効果があるということですよね。
では、生理後に痩せやすくなるダイエットとは、どんな方法なのでしょうか?

・生理前にオススメの豆乳ダイエット

痩せにくい生理前でもダイエットの成果を出したいなら、豆乳ダイエットがオススメです。豆乳には「大豆イソフラボン」が豊富に含まれていて、女性ホルモンであるエストロゲンと似たようなはたらきをすることがわかっています。つまり食欲をおさえて、痩せやすくする女性ホルモンのことですね。

また豆乳に含まれる「大豆サポニン」が食欲をおさえて、脂肪をため込みにくくしてくれます。
豆乳にはカリウムも含まれていて、生理前のむくみを改善してくれます。

「豆乳ダイエットの方法は、生理前の1週間だけやる!」というのがポイントです。
生理が始まったら豆乳を飲むのをやめましょう。なぜなら豆乳の栄養に体が慣れてしまうからということ。そして生理不順を起こすこともあるということです。

豆乳ダイエットのやり方

1日200mlの豆乳を7日間まいにち飲む

朝食の30分前に飲むのがベスト(満腹感が得られる&便秘解消効果も)

食前に飲むと血糖値の上昇をおさえ、脂肪の蓄積をふせぐ

豆乳ダイエットの最大のメリットは、生理後に痩せやすくなるということなんです。
豆乳を飲んでも、生理中はとくべつ痩せることはないかもしれません。しかし生理後には、いつもより代謝がアップしている可能性が高いです。

生理前から生理中は、体重維持を目標にするのがベスト

生理前から生理中は、ふだんよりも体重が1~3キロくらい増える人が多いです。中には5キロくらい増えてしまう人も。
それを考えると、生理前から生理中にかけて、体重を現状維持させることが「生理中のダイエット成功」を意味しているのです。

生理前の1週間くらいは食欲はそれほど増えませんが、生理の直前になると劇的に食欲が爆発します。それを頭に入れておけば、事前に阻止することができるでしょう。
そして食欲を我慢するストレスを緩和するためにも、生理前には豆乳を飲むのがおすすめなんです。生理がはじまったら、豆乳を飲むのはやめましょうね。

女性のダイエットは生理をコントロールすることがカギ!

生理前になると痩せにくくなる理由と、生理中でもダイエットを成功させる方法をご紹介しました。
女性のダイエットを成功させるカギを握っているのは、生理による女性ホルモンの変化をコントロールすることです。

これから長年付き合っていかなければいけない生理ですから、しっかりと自分の体の変化を理解しておくことは大切ですよね。
生理中はなるべくリラックスして、「絶対に体重が増えてはいけない」などと思わないことです。
自分の体調やメンタルに合わせて、自然にまかせることが大切ですよ。